こみっくす感想日記
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番号 タイトル 著者 掲載誌 日記
No.16 『光と闇の方程式』 おおにし真 「BE LOVE」 1996.09.01
先月号から続いて、今回も「強姦(レイプ)」がテーマ。

重いテーマ(もともと、この連載は重いテーマが多いですが)のなかで、被害者の女性の恋人が救いといったらヘンでしょうか。こういう時、被害者の性的パートナーもまた、被害者を打ちのめすという形の、まったく救いのない展開にしてしまうには、 1話や2話では語り尽くせないものがあったのかもしれませんね。(見方がゆがんでおるな。)

宇多子先生の「責任も男らしくとったらどうなの?」に、加害者の男性ばかりか、その弁護士さんまで顔色が変わるところが気に入りました。

基本的に、筋力的には普通まったくかなわないだろう女性を、暴力でもって従わせて恥じない男性性というものを信じたくありません。そんなものは男性性でもなんでもありゃしない、と思うのです。なぜ、恥じないのか?まったく理解しがたい(したくない、が正確か)。

体力的に絶対的に勝てるであろう子供や老人に対して暴力をふるうことは卑怯です。人としてのプライドがあるならば、そんなことをしてはならない。そういう強力ないましめがどんなときにも存在していて欲しいと思います。(もちろん、人間である以 上『絶対』はありません。ナマモノなんですから。でもね、理想としては。)理屈や規範や世間様の言う正しさなんかから判断するのではなく、自分の中の自分へのプライドに対して恥ずかしくありませんか?それと同じようなプライドの持ち方を、女性に対して暴力をふるう男性に求めてはいけないのでしょうか? 暴力をふるわないことこそが、『強い』男性性だと信じさせて欲しいと思います。

今回の加害者は、設定上、完全に確信犯です。しかも常習者。分かりやすいといったらそうなんだけども、実際のケースでは、おそらく「顔見知り」の犯行が一番多いのではないか?と思います。(そして、「強姦」を立証するのに最も困難な部類に入ると思う。)

カナダでしたっけか、刑法上、相手方の訴えだけをもとに強姦罪が成立する国もあります。「NO」と言えば強姦、という定義を越えて、「YES」と言わない限り強姦、なんですね。そういう立場をとる国もあるこの現代で、我が国では「強姦」であること を立証するのがいかに難しいものであるかを、宇多子先生が語っています。

人の心を計量的に測ることは難しい。だからこそ、刑事裁判の場では、誰が見てもはっきりとレイプであると断定できる物的証拠がないかぎりレイプじゃないなんて・・・どこかヘンです。「和姦とは言い難いが」ですって? 民法もそうだけど、刑法も 早いとこ改正してください!



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