| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.38 | 『Papa told me』 | 榛野なな恵 | 月刊「YOUNG YOU」11月号 | 1996.10.14 |
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感想日記を公開してから初めての知世ちゃんですねぇ。 今回の知世ちゃんは、いつもより少女めいていて不思議な感覚。知世ちゃんは、いつもはあまり紫野の持つ「少女」のイメージには似合わないのだけど(少女、というよりはもっと透明な中性的な存在に思えるのだね。知世ちゃんは見かけは長い髪の女の子。でも中身は女の子とも男の子とも思えるんだよなぁ。)、今月は女の子っぽいなぁ、と感じました。そうね、今回は、総タイトルに似合っているエピソードかもしれませんね。「おとうさん、お話して。」という。 カンがよくて、怜悧で、好奇心が強い女の子。長い髪に長いスカートが似合うのは、知世ちゃんのおかあさんに対する思い入れのせいもあるのかもしれません。静かに静かに満ちていくもの。いつの間にか自分のなかに満ちている確かな存在。知世ちゃんのお母さんへの思いもまた。 自分自身が少女の頃に、そういう、静かで、夢のようで、しかも確固としたおとぎ話があったらよかったのになぁと思います。そういうおとぎ話は、たぶん、嵐のような思春期の時代に、錨になり得たのじゃないか、なんて思ってしまうのです。今、望んでも、あの頃からどんなに気持ちは変わらないつもりでも、やはり、今の紫野はあの頃の紫野ではありえないわけで、たぶん、もう、紫野にはおとぎ話はいらないのだろうけれども。そして、この生身の紫野にはそういうおとぎ話になれる力もないわけだけど(とほほ〜)、寂しいような気もしてしまふ。憧れはあこがれ、で、それでいいのだろうけれど。 娘を持つ母親になって、自分の娘が知世ちゃんのようになるはずもない、と、今からきっぱりと思えてしまうのは、少し現実的にすぎるのかもしれないけれど、やはり、紫野には紫野に似合った娘が傍らに立つほうがいいのでしょう。わたしは知世ちゃんには似合わないということは、知世ちゃんはわたしに似合わないということと同じだもの。う〜ん、どう考えてもうちの家族はギャグのほうが似合うし(苦笑)。
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