| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.43 | 『花音』 | さいとうちほ | 月刊「プチコミック」4月号 | 1997.02.26 |
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そういえば、今までとりあげたことがなかったかもしれないです、さいとうちほ、さん。わりと好きなんだけど、やっぱ、いつもエンターテイメント性が前面に出てくるから、『感想』が書きづらいのかもしれないですね。 この人の描くチェーザレ・ボルジアなどは、色っぽくていいです。登場する女の子たちはいつもかわいくて、絵柄は、ほんとに『少女マンガ』しているタイプ。しかも、この人の描くHは、いつも夢のようで(笑)、そういう意味でも、いい感じに『少女マンガ』なのだなぁ、と思います。 コミックスというのは、エンターテイメント。きっぱりと嗜好品だから、彼女の描く作品たちのような在り方があって正解だと思うわけです。荒唐無稽の設定ではあるけれど、登場人物たちは、ちゃんと血肉のある人格をもっていて感情移入がしやすく、ストーリーは波瀾万丈で、しかも、ハッピーエンド、というのは王道ですよね。よく出来たエンターテイメントだなぁ、といつも思います。 んで、今回は、小学館漫画賞受賞おめでとうございます、ということで、『プチコミックス』連載の『花音』です。 タイトルは主人公の名前でもあって、「かのん」と発音します。モンゴル生まれの天才的ヴァイオリニスト、として設定されている主人公は、「モンゴル生まれ」の設定のとおり、行動様式などは、日本の「ふつうの」女の子的ではないけれど、感情の流れについていくのは難しくないです。ちゃんと、「ふつうの」女の子してるんだよね。 カノンは追いかける音楽。ひとりで花音を産み育てた母親が死に、花音はまだ見ぬ父親を探して、追い続けていくことになります。 先月(だったか?)、実は花音の母と三神はわけありの仲だった、というストーリーに進んだので、「まさか、やるのか?」と思っていたら、う〜ん、やっぱり、やるみたい。でも、さいとうちほさんのストーリーだから、ここで終わってしまうわけがない(<読みすぎ?) 来月が楽しみだなぁ・・・とっ。 近親相姦ネタってけっこう好みなんですよね。でも、兄妹(姉弟)パターンはよく目にするけど、「お互いに知らずに」という設定で父娘ヴァージョンというのはあんまりみないですね。(これは、たぶん、性的な匂いの強い父娘ヴァージョンは、あまりにも現実的で、読者層にとってはきつすぎるからじゃないか?と思うんだけど。)由緒ある、少女マンガの黄金のパターンだけど、この話、まさか、父娘ヴァージョンに進んでいくとは、意外でした。当初は、そんなそぶりもなかったですもの。 さて、花音、三神、天童と、お話の行方が気がかりになってきました。はたして、花音の本当の父親は誰なのでしょうか?
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