| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.47 | 『Five Star 物語 VIII』 | 永野 護 | ニュータイプ100%コミックス | 1997.03.24 |
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いつも最新刊がでるたびに1巻目から読み直さないとわからなくなるFSS(笑) いつも間が開きすぎるんだもの。 さて、最後のシャフトの件は、アレ、ちょっと意外でしたねぇ。う〜ん、毎回意外性があるなぁ。パルテノが気に入っていたので、ちょいショック、かな? この巻で、やっと『運命の3女神』のラスト、アトロポスの章が終了します。作者の宣言どおり、けっこう悲惨なストーリィですよね。すべからく戦争というものは・・・なんて、紫野ごときが言ってしまってはいけないのだろうけれども。 まぁ、しかし、いわゆる普通レベルのファティマというのは(想像以上に|描かれている以上に)悲惨なのだろうなぁと思う訳です。なにせ、人権皆無なんですから。静ちゃんなんか見てると健気なだけに余計に痛切なんだけど、それでも、彼女はバランシェファティマで「銘入り」だし、騎士が騎士だからまだましな部類でしょう。工場生産の「使い捨て」ファティマだったりすればどんなことになるか。ま、『あえて』ファティマを『物』として扱うという選択もあるわけだけど、紫野はファティマに思い入れがありすぎるのかなぁ、そういうのは好きになれないのよね。 ん〜、紫野は、ファティマと連れ添う騎士の気持ちってよく分からないなぁといつも思います。ファティマをなんだと思ってるのかなぁってね。 というのも、FSSで描かれてきた騎士たちは割と上等なのばっかりだけど、人間って想像以上に残酷なことするものだから。 人が人を扱うやり方に於いてさえ、どうにも我慢ならない現実があります。(「ファティマは人造物だから」ってエクスキューズを使うような人間は、自分以外の人間に対しても、また、何らかのエクスキューズを見つけるんでしょうから、ことはファティマだけの問題じゃぁないのだけどね。) まぁ、騎士はいいんですよ。騎士は腐っても騎士だから(<ひどいな。でも、騎士であるかどうかは体質に恵まれるかどうかがまず第一条件なんだもん)。でも、ごく普通の、ただの人間が、ファティマを前にして感じるだろうどうしようもない劣等感と鬱屈、その反動の差別と弾圧。 FSSの世界で権力を持っているのは騎士が多いけど、世の中には圧倒的に普通の人間が多く、騎士もファティマも普通の人間と無縁に生きることはできないもんねぇ。騎士だのファティマだのというのは、そういう体質/才能が必要だから、なれない奴はどうやったってなれない。そういう体質を持って生まれなかったことを恨んでもしょうがないんだけど、目の前にそういうのがうろうろしてたら、やっぱ、見たくないと思うのね。崇拝したり、無視したり、そしてあるいは数を頼んで迫害したり・・・になりやすいよなぁ。騎士には面と向かってできない分、(立場の)弱いファティマに向かってしまう。 それが判っていて、『ファティマなしの騎士』が現状ありえない(わけでもないが)にもかかわらず、騎士として立とう思えるというところがなんとも。 騎士として立つ、ということは、ファティマを(また、ファティマと『連れ添う』ことで、おそらくは自身の回りの普通の人間をも)犠牲にする覚悟があるってことなのかなぁ。 『そう』作られているとはいえ、ファティマってのはおそろしく寛大なのよね。ファティマの精神構造というのも興味ぶかいですわ(笑)確かに人間の普通のオンナは太刀打ちできませんわな。(<張り合うなよ・・・。)万が一なろうと思ったところで人間には無理だわ。 そういうモノが、人型のしかも女性の形をしている(のが多い)というのが・・・なんとも、いやはや(何がいいたい? >しの) もしかして、一種の聖母幻想なんですかねぇ。 自分を絶対に支配できない聖母・・・そういう存在って、いたら、生理的に怖いぞ。そんなのが、自分の大切な人にくっついていたら、たまんないよね〜(苦笑) ま、人造物であるファティマにも、どうにもならない性格の悪い奴とか出てくると、まだ、救われるかもしれない(<マイナスの救われかたをしても空しいけどさっ。)この場合、ユーパンドラでは同情の余地がありすぎて救われないし(^=^;) それにしても、ユーパンドラとアトロポスのペアってのには興味わくわくですね。早くお目にかかりたいものです。どういうなれそめで、そうなるんでしょうね。 アトロポスがそこにいたるまでの気持ちって想像できないんです。
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