こみっくす感想日記
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番号 タイトル 著者 掲載誌 日記
No.63 『天は赤い河のほとり』 (12) 篠原千絵 小学館フラワーコミックス 1998.3.23
BOOK WINDOWの週間コミックランキング(1998年3月20日)分でどうどう17位に入っていました。篠原版『王家の紋章』ともいうべき『天は赤い河のほとり』。(ちなみにこの週の第一位は萩原一至の『BASTARD!!(19)』。紫野も買ってますけどねぇ。ええ、買ってますとも。やめられないのよ、ほっといてっ!)

もともとすごくストーリーテラーとしての才能がある人ですが、いやはや、今回もはまっております。『闇のパープルアイ』などはテレビドラマ(<これはある意味 ほんとにすごい 出来だった・苦笑)にもなったりしているので知っている人も多いかな。『蒼の封印』も好きでした。絵柄はちょっと古めかなぁって感じなんだけど、ストーリーがすっっごくよいのです。

今回は、なんと舞台は古代ヒッタイト、主人公は現代日本の中学生、夕梨(ユーリ)。ある日デートの最中に突然水たまりに引き込まれ、目覚めたところは古代のヒッタイト。なんと夕梨はナキア皇太后がカイル皇子を呪殺するためのいけにえとして連れてこられてしまった!!

あやうく逃げ出した夕梨は思いもかけず、当の本人、カイル皇子(12巻では皇帝に即位してます)に助けられ・・・というストーリーだけ書くと、やっぱり、『王家の紋章』・・・。

ここんとこの連載では普通じゃない女の子が主人公なことが続いたのですが、夕梨はわりと普通ですよね。でも、けっこう皇妃としての才能あるし、ぢつは普通じゃないのかも(笑)

連載当初は『王家』のイメージがちらついていたけど、現在は、ぶっちぎりですねぇ。

ほんと盛り上げ方うまいんですよ、篠原さんは。いい年こいた紫野まで夕梨に感情移入させちゃうんですもんね。脇の登場人物たちもいいです。ウルスラのエピソードなんて、もう、泣けました。

特に、ナキア皇太后は悪役に設定されてますが、紫野はわりと気に入ってます。不幸な人だけど、でも、しぶとくて、強くて、ステキ。力の注ぐ方向がちょっと間違っちゃってるけどね。自分ではどうしようもなかった運命に屈することのない、強い意志をもった女なのよ。運命の不幸を泣いているだけではないの。(篠原さんの描く少女/女性はみんなそうだよね。もちろんユーリも。)

少女ももちろん大人も読める少女漫画です(連載は、「少女コミック」。)

はたして、ユーリは、カイルのもとにとどまることを選ぶのか?それとも現代の家族のもとへ帰ってしまうのか?! 篠原さんだと『花冠の竜の国』的な解決はしないんだろうなぁ・・・・。



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