| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.75 | haRmony −ハーモニー− | 吉野朔実 | 『office YOU』 12月スペシャル号 | 1998.11.1 |
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いやぁ、もともと壮絶な話が多い人ではありますが、これもかなり壮絶な話ですよね。 主人公の感情がものすごくリアルだなぁ、と読んでいて手が震えてしまいました。 直子と夫は結婚7年目になるけれども、超ラブラブの夫婦。 「私・・・私は・・・望んだわけじゃないわ・・・でも抵抗しなかった」 という直子の告白が痛い。あまりにも、あきれるほどの真実だと思うから。馬鹿がつくほど正直な直子。直子はそれを強姦だったとは思っていない。でも、直子の意志を尊重した行為では決してなかった。 直子は抵抗しなかった。夫への想いとは違う想い。10年の時が過ぎても、やはり、残る気持ち。「R」を許してはいない。受け入れてもいない。でも、抵抗しなかったのだ。できなかったのではなく。 それなのに、殺せない。直子はいっそ死んでしまおうとして死ねなかった。いとしんだのは自分の命か、それとも子供の命だったのか・・・。 もちろん、現実に、これだけ言える男性がどれだけいるのかは知らないし、これは、たぶん、女の側の願望の粋たるものなんだけれども。 何があっても、ふたりで生きていこう。どんなこともふたりで乗り越えていこう、という意志の表明だもん。妻として、ここまで言われたら、もう、怖いもんなんか何にもないなぁ、と憧れてしまいます。 |