| 番号 | タイトル | 著者 | 掲載誌 | 日記 |
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| No.76 | BASARA (25) | 田村由美 | 別コミフラワーコミックス | 1999.1.26 |
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ようやく、ようやく、タタラは更紗に戻って、物語は大円団。ただし、まだ、外伝の収録が終わってませんので、これが最終巻ではありません (^=^;; 外伝は、白の話 −無花果− 『MADARA 斑』 と、青の話 −枇杷− 『HAZAMA』 が収録されています。 前にもちらっと書きましたが、紫野は、白のお姉さまが好きです。・・・っていうか、この人に感情移入しちゃうことがけっこう多いのです。ちょっとちがうか、この人の感情の流れにさらわれちゃうことが多い、と、書くべきなのかもしれません。 この人は、この 『BASARA』 の物語のなかで、おそらくは、ただひとり、生に対する死、希望に対する絶望に位置する存在だったから、だから、すべての希望と生命と向き合って、はりあえるだけの、深く、昏く、濃い闇に沈んでいなければならなかったのです。最後は、浅葱でさえても、銀子の呪縛をといて、歩き出していく。でも、彼女だけは、「いつも いつまでも ここにいる」存在。 もちろん、彼女は罪を犯しました。それは未来永劫あながうこともできないほどの大罪。ひとり、彼女だけの闇に沈んで何ものをも見なかったという罪は、けして許されないのだけど、そのことを彼女自身ほどよく知っているものもないのだけど、でも、彼女はそうしなければ生きていけなかった。生きていたくもなかったのだけれど。 彼女に柊がいたことは、はたして、幸運だったのか・・・?と思ってしまう。だって、もし、柊がいなかったら、そして、彼女の死が柊の死を意味していなかったとしたら、彼女は、もっと早くに自身で決着をつけていただろうと思うから。そんなどうしようもなさを、柊だって知っていながら、彼は銀子に生きていてほしかった。・・・・泥沼ですよね。救いようがない。そんなつながり、そんな関係。 でも、やっぱり、思い直す。銀子に柊がいたことは、幸運だったのかもしれない。銀子は生きることを望んではいなかったけれど。彼女を取り囲むすべてのものを憎悪し、破壊しつくすことを、心の底から誓っていたけど。そして、彼女は、すべてを破壊する。そうして、彼女の物語は、終わる。彼女が慈しんだ子どもだちを残して。 ・・・彼女が育てた、浅葱や菊ちゃんや群竹は、ちゃんと生きる方向に踏み出していくことができた。銀子が、ありとあらゆるものを憎み、破壊を望んでいたのが事実でも、もう一方で、彼女が慈しみ、愛したのも事実だったから、だと思う。 そのことに、最後に気づいたのなら、よかったのに・・・と、痛みを感じてしまう紫野なんでした。
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