こみっくす感想日記
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番号 タイトル 著者 掲載誌 日記
No.86 暁の回廊・2巻 長岡良子 ボニータ・コミックス 2000.2.24
主人公は日本古代史に燦然と輝くヒーロー、中大兄皇子(葛城皇子)。でも、長岡良子さんの作品に流れる底流としていつも感じるのは、女性たちのうちに秘めた情念の強さです。

皇后(宝女王)、大娘姫王、間人皇女、童女(おみな)君、市鹿文。みな、そろいもそろって曲者ばかりで恐れいってしまいます。

たいそうおもしろい人物である皇后(皇極女帝)。彼女が求めてやまぬものとは、何か?

大娘姫王(春米女王)の囚われている憎悪。ダンナよりも、死んでしまった同腹の弟のが大事というのは個人的にはよく分からない、でも。(ちなみにダンナは異腹の兄。個人的にはダンナ=山背王もきつい人生しょってるなあ、と同情してます。)

葛城皇子オンリーの恐るべき強情っぱり娘、間人皇女(でも見かけは天女)。今後ますます加速するはずの葛城皇子との愛憎劇は見もの。

なぜ、こうも健やかであるのか? 阿刀との出会いの意味が気になる童女君。

彼女もなにか謎の鍵を握っているらしい、登場のたびになぜか死の影がちらついてしまう、遊女・市鹿文。

この時代の少し前を描いた「日出処の天子」(山岸凉子)、少し後を描いた「天上の虹」(里中満智子)という名作があるので、今後の展開が難しいとは思います。けれど、童女(おみな)君の謎、阿刀の力(「アト」とは蛇=竜の意味だろうし)、彼らとまだ少年の小角をはじめとした三輪神人族との関わりなど、行く末興味深く見ていきたいです。阿刀と首(オビト)との繋がり(継承?)もオールドファンとしては期待してしまいますね。

メインキャラクターとして、いまだ、大海人皇子や中臣鎌足が登場しないのが謎めいて気になるというところでしょうか。

※くえないボーサン・南淵請安がその外見も含めてとってもラブリーですね(笑)



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